『現代の名工』でもある、国分酒造の安田宣久 杜氏が、
文献をもとに"明治維新当時に飲まれていた焼酎を再現しよう"と取り組んだ特別な芋焼酎「維新の一滴」。
明治維新の頃、薩摩の芋焼酎は 各家庭 で造られていました。
文献には明治維新当時の自家用焼酎の製造方法が記載されており、
その味わいを現代に再現した大変貴重な芋焼酎です。
その製造方法は、さつまいもをふかして粉砕し水を加えて、数日間放置。
乳酸発酵がされた後、黄麹を入れて仕込む、"きもと造り"の方法。
これが芋焼酎の原型でした。
現代の芋焼酎の仕込み(最初に米麴を造り、酵母を添加し、一時醪を造り、
そこへ蒸した芋を入れて二次発酵を促す)とは工程の順序が全く逆です。
おそらく当時は、高価だったお米をたっぷりとは使うことができなかったこともあり、
芋焼酎に使われる米(麹)の割合は、ほんのわずかでした。
そのためこちらの「維新の一滴」でも米麹を割合を極力抑えて、
97%以上がさつまいも(紅はるか)で仕込んでいます。
蒸留は、文献に記載されている「ツブロ式蒸留器」という
鹿児島独自の古式蒸留機を、200Lの小さなサイズで再現し蒸留しています。

(*維新の一滴を蒸留している実際のツブロ式蒸留機)
蔵出しはごく僅かで、商品に記載されている製品番号は、安田杜氏の直筆です。
薩摩の英雄である西郷隆盛や、大久保利通らも飲み交わしていたであろう芋焼酎。
安田杜氏ががロマンを追い求めて復元させた、貴重なその味わいをどうぞご堪能ください。
※極少量の生産のため、無くなり次第終了となります。
原材料:米麹、さつまいも(紅はるか)
黄麹 / 常圧蒸留 / 27度
*ラベルには販売店【さぶん酒店】のゴム印が押されています。
◇「維新の一滴」と同じ手法で造られ、いも麹を麹に使い通常の蒸留機で蒸留した焼酎が、「いも麹芋 寒造り」です。
鹿児島・国分酒造